初会合に15名も集まりビックリする
 時は折しも、団塊の世代が大量に退職し、第二の人生をどう過ごすか、が大きな問題である、と新聞やテレビ、雑誌で報じられている時ですから、タイミングとしてはピッタリです。それは良いのですが、ではこのこと(木工好きの方、集まりませんか)をどのようにして世間に知らせるか?です。こういう場合はやはり新聞ですね。そうなると私の2番目の趣味(文作り)が役に立ちます。「団塊世代の木工趣味の方、この指ととまれ」。このような文を作り地方新聞社へ持ち込んだところ、「載せてあげましょう」ということになり、結構目立つ所に載せてくれました。
 お蔭様で計20名近くの人達から問い合わせがあり、ルンルン気分で準備を整え、初会合は15名で開くことが出来ました。
 会の名称は「三重木工クラブ」。会長は、言い出しっぺの渡瀬さん、副会長、書記、会計、一口でいえば雑用係が私、ということで、またまた世話を焼く側になってしまいました。

多彩なメンバー、共通は社会貢献がしたい
 さて、どんな人達が集まって来たのでしょう。先ず会長の渡瀬さん、彼はこの趣味のために土地140坪を買入し「セルフビルド」つまり施主による設計施工で、鉄骨造平屋60坪の作業場を建ててしまったほどの猛者。私の見たところ設計図とか、積算とは無縁のように思われます。その中の設備には目を見張るものがあります。製材機、丸鋸テーブル、プレーナー、旋盤、角ノミ機、ルーター、トリマー他、ありとあらゆる木工具、それらから出る埃をダクトで集める集塵機、それとは別に鋼材の切断機に溶接機、塗装用のコンプレッサーなどが整備されています。その上余った土地を畑にし、野菜や果実も栽培するわ、陶芸にも手を出すわ、材料運搬用に小型トラックも新車で購入するなど、いったいいくらの資金をつぎ込んだことでしょう。
 この方は別格にして、メンバーは多彩です。現役の大工さん、建具屋さん、家具屋さん、森林組合の職員さん、ガーデンショップの店主、コルク加工会社の工場長さん、退職者など、皆木工好きの面々です。





発足後、早くもメリットが生まれる
 「三人寄れば文殊の知恵」、腕自慢が15人も集まったのを世の中が放って置かないのでしょう、早速依頼が3件舞い込みました。
 それは、小学生と親達を対象とした「木工教室」の教材作りと、当日の指導という役割です。中身はほとんど社会奉仕ですが、仲間同士楽しくやれるに加え外部の人達との接触できるのでやり甲斐は結構あります。
 それにつけても、最初に「集まろう」と声を掛けて下さった渡瀬さんには感謝の一言です。